FXの基礎知識・初心者講座

第5回 トレンド相場とレンジ相場とは?

こんにちは!
投資家スペースねこです。

前回の記事では、テクニカル分析の大まかな知識について
チャートは人間の心理が深く関係していて、これからの値動きも過去の動きが参考になる」というところまでは理解していただけたかと思います。

しかし、まずは今の相場がどんな状態になっているのかの判断がつかなければ過去の値動きも参考にはできません。

特定の相場の状況下だからこそ値動きは特徴的な、規則的な動きをするので…

よってここからは実際に相場を分析する為に、現在の相場状況での簡単な判断方法を解説していきたいと思います。

分析の初歩、ここではトレンドとレンジの判断について大まかな説明をしていきます。

これよりより詳しい内容はメイン講座の『ステップ2 相場分析(環境認識)』にて解説していく予定です。

相場の状況判断はなぜ必要?

基本的に相場の動きは、トレンド相場レンジ相場の2パターンしかありません。

(トレンドからレンジ、レンジからトレンドに切り替わる時など、定義できない相場もありますが、そもそもそういった場合はトレードしないのがベストです)

相場状況を正しく判断することで、相場状況にあったシナリオや戦略を立てることができます。

FX初心者の方で多いのが、

とりあえず、押し目買いの形になったからロングする…
レジサポラインに到達したから反発を狙ってショートする…

みたいに安易にトレードしてしまいがちです。

押し目買いやレンジの反発などの手法にも言えますが、そもそもその手法自体がどんなもので、どんな場合の相場の時に使えるのか理解してからでないと最大限の効力(勝率の高いトレード)を発揮できません。

私の手法で言えば、トレンド転換手法。

このトレンド転換手法は、上位足がトレンド相場であることをしっかり確認してからでないと期待値の高いトレードはできません

トレンド相場の判断方法

通貨ペアの力関係がどちらか一方に傾き、「上がり続けてる」or「下がり続けてる」といった状況のことです。

ドル/円を例にすると、

トレンド相場というのは、ドル/円を買いたい(売りたい)人がたくさんいるという状況の為、他大多数がその値動きに乗って利益をあげようとする傾向が強くなり、相場はどんどん高値や安値を更新していきます。

ダウ理論を使ったトレンド判断方法

具体的な判断方法ですが、私は主に『ダウ理論』を使ってトレンド分析を行っています。

ダウ理論とは、テクニカル分析の父と呼ばれるチャールズ・ダウ氏が提唱した株式や為替の市場での値動きを評価するための理論のことをいいます。

6つの基本原則で構成されていますが、ここではその中の一つ「トレンドの定義」について。

高値と安値が切り上がっていれば「上昇トレンド」
高値と安値が切り下がっていれば「下降トレンド」

つまり、高値と安値が切り上がり続けていれば上昇トレンドと定義ができ、
高値と安値が切り下がり続けていれば、下降トレンドと定義ができます。

初心者の方は特にこのトレンドに逆らったトレードをしないことで、無駄な負けを減らすことができます。

補足 トレンドラインでのトレンド判断方法

安値(谷)同士を結んで引いた右肩上がりのラインを「上昇トレンドライン」
高値(山)同士を結んで引いた右肩下がりのラインを「下降トレンドライン」

ダウ理論と同様に、多くの投資家達が注目しやすいのがトレンドラインです。
トレンドラインに沿って上昇したり、下落したりすることも多く、参考にすることも多いです。

移動平均線を取り上げない理由

よく言われるのが、

移動平均線が上を向いており、ローソク足が線の上側に位置していれば上昇トレンド
移動平均線が下を向いており、ローソク足が線の下側に位置していれば下降トレンド

なのですが、一般的に使われる21~25期間では期間が短すぎて、上昇してると思いきやすぐに線を下抜いたり、戻ってきたり…
移動平均線の上下の向きもリアルタイムだと上を向いたかと思えば途中で下を向いたりと…

正直惑わされてしまう部分が多いので、私はトレンドの判断では使ってはいません。
私が使っているのは期間が長く100期間で、主に反転ポイントの目安ぐらいにしか使っていません。

レンジ相場の判断方法

お次はレンジ相場。

トレンド相場とは反対に、通貨ペアの力関係が持ち合い、方向性がない状況のことをいいます。

ドル/円を例にすると、

レンジ相場というのは、ドル/円を買いたい人も売りたい人も同じくらいで、値動きは方向性がはっきりせず、高値・安値を更新してもすぐ元の値に戻ってしまいます。

レンジ相場はトレンド相場よりも判断がしずらいので、初心者の方には特に注意が必要です。

ダウ理論を使ったレンジ判断方法

トレンド相場でも使ったダウ理論で判断します。

基本的に、先ほどのダウ理論の「トレンドの定義」に当てはまらなければレンジと判断します。

ただ、これだけだと認識が甘く、値動きの特徴を掴むことができません。

レンジに規則性を見つけるヒント

ここで利用するのが、水平ライン、トレンドラインです。

目立った高値(安値)と高値(安値)を結んで線を引いていきます。

では、実際に以下の画像に線を引いてみましょう。

あれやこれやと色々試してみて…

引いてみるとこんな感じに。

このラインを引くスキルは経験を通して身に着けていくしか方法はないので、
引きなれないうちはどんどんラインを引いて自分が納得する・しっくりくるまで何度も何度も引き直してみてください。

チャートを見続けて考えて

ここはこう引けそうだな…
やっぱりここは実体から引いたほうが良さそうだな…

としているうちに、最終的には引かなくても見える位にはなりますから(笑

こう見てみると、やはり相場は規則性を伴って動いていることが分かりますよね。
これがいわゆる次の記事に出てくるチャートパターンというものです。

というわけで、今回は「トレンド相場とレンジ相場とは?」について解説させていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

次回『チャートパターンって何?

第6回 チャートパターンって何?今回はテクニカル分析の1つであるチャートパターンについて解説させていただきます。...

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