こんばんは!
投資家スペースねこと申します。
前回のステップ1【FXとの向き合い方】では、
ということをお話させていただきました。
また、後編の最後で課題を1つ出させていただいたのですが、実際に実行に移すことはできたでしょうか?( ´∀` )
出来た方はさすがです!
その調子で考える癖をつけていきましょう。
ここでトレードをする際のアドバイスとして、
毎回トレードした際は、エントリーポイントと利確ポイントを記入しスクリーンショットして残しておくと後々分析の時に役立つので今のうちにしっかりと残しておきましょう。
また収支やpips数、その時の感情の変化について追加で残しておくといいでしょう。
いよいよ今回からは実際に相場のお話に触れていきます。
いきなりですが、FXは上がるか?下がるか?を予想するだけの単純なゲームではありません。
トレードを行う前には相場をあらゆる角度から分析し、現在の相場の状況を見極め、優位性に繋がる根拠をその相場からなるべく多く拾い集める必要があります。
そして、その拾い集めた根拠を元にやっとエントリーという行動に移すことができるんです。
ステップ1でも言いましたが、エントリーしたらただ見守ることしかできません。
そのトレードが勝つ確率が高いのか低いのか判断できるのはその前のプロセス〝過程〝しかありません。
エントリーした時点で勝負は決定してしまっていますから…
行動の前には必ず綿密な準備が大事になってくるんです。
よって今回はその準備段階である基礎の部分、現在の相場の状況を見極める為に必要な『相場分析(環境認識)』について解説させていただきます。
今回のステップ2『相場分析(環境認識)』ですが、前回同様…いやそれ以上の前編だけで12000文字を超える大ボリュームとなってしまった為、前編後編の2つに分けさせていただきました。
相場の構造・仕組みを理解する
まず、実際にトレードする為には『その相場がどのような状態なのか』を見極める必要があります。
例えばですが、
野外で遊びに行く時って必ず天気をしっかり確認してから出発しますよね?
これ…やらないですよね?
天気がどのような状態なのかによって野外で遊ぶのか屋内で遊ぶのかのアプローチは変わってくるはずです。
これが、ことFXとなるとこういったことが考えられなくなるんですね💦
マウスでポチっと手軽に取引できるからこそ、どんなところでも利益に変えられると勘違いしてしまう。
そうならない為に、まずは大まかに見分けられる判断力をつけていくことが大切です。
天気は細かく見ればそれはそれは様々なパターンが存在します。
実は、気象庁が使い分けているものは全部で15種類。
快晴、晴れ、薄曇り、曇り、煙霧、砂じん嵐、地ふぶき、霧、霧雨、雨、みぞれ、雪、あられ、ひょう、雷。
国際的には以上を含めて、なんと96種類も存在するんですね。(多すぎるのでここでは割愛させていただきます。)
知らなんだぁ…(;・∀・)
しかし、野外で遊ぶか屋内で遊ぶか決めるのにそんなパターンは必要ありませんよね。
まずは『晴れ』ているのか『雨』が降っているのかの2つのパターンで判断できれば十分。
つまり『雨』が降っているのか、いないのか?
軸としては『雨』で見ていくはずです。
そこから外の細かい天気具合によって、どんな遊びができるのか判断することになります!
細かいことは後で考えればいいですからね。
FXの相場にも実は同じことが言えて、
大まかに見れば実は『トレンド相場』か『レンジ相場』の2種類しかないんです。
つまり、『方向感』が出ているのか、いないのか?
軸としては『方向感』で見ていきます。
もっと分かりやすく言えば、
相場が『上に(下に)向かっているか』『どちらでもない(迷っている)のか』ということ。
『トレンド相場』=『方向感』が出ている=『上に(下に)向かっている』
『レンジ相場』=『方向感』がない=『どちらでもない(迷っている)』
トレンド相場とレンジ相場
ここからは実際に分かりやすく図で見ていきましょう。
これが上に向かっているトレンド相場。
明らかに上に上がっていますよね。
これを上昇トレンドといい、相場が上を目指している状況です。
…
これが下に向かっているトレンド相場。
この場合、明らかに下に下がっているのが分かりますよね。
これを下降トレンドといい、相場が下を目指している状況です。
では、実際のチャートで見てみましょう。
…
ラインを引いてみるとこんな感じ。
…
これが、上昇トレンド。
上にしっかりと方向感がでていますよね。
…
逆に下降トレンドがこちら。
…
ラインを引いてみるとこんな感じ。
…
これが、下降トレンド。
下に方向感がでています。
…
では、次に…
『方向感』がない=『どちらでもない(迷っている)』という状況の『レンジ相場』を見ていきましょう。
これが、方向感のないレンジ相場。
上にも行けず下にも行けず、どっちに行こうか迷っている状況ですね。
…
こちらも実際のチャートを見てみましょう。
…
ラインを引かなくても動きは一目瞭然ですが、こちらも一応ラインを引いてみます。
…
うん…
トレンド相場と比べると明らかに上下どちらかもハッキリとせず、迷っている状況。
なにか、もやもやする気持ちになります(+_+)
とまぁ、こんな感じで『トレンド相場』と『レンジ相場』を大きく見分けてみます。
その上でさきほどの天気のお話のように、その状況に合った【遊び】、FXで言えば【戦い方】を考えていきます。
まずは、大まかに判断できればいい
ここまで、『トレンド相場』と『レンジ相場』について解説させていただきましたが、基本チャートはこの2つのパターンを繰り返して作られています。
天気の『晴れ』と『雨』のように…
『晴れ』から『雨』
『雨』から『晴れ』
『上昇トレンド相場』から『レンジ相場』
『レンジ相場』から『下降トレンド相場』
『下降トレンド相場』から『上昇トレンド相場』
というような感じです。
そして、2パターンの状況での戦い方も非常にシンプル。
晴れであれば、日傘。
雨であれば、傘のように…
『トレンド相場』であれば、出ている方向、向かっている方向にエントリーを仕掛けていく。
『レンジ相場』であれば、上下に動いている幅の上限から下限(下限から上限)を狙ってエントリーを仕掛けていきます。
ただ、先ほど天気にもかなりのパターンがあることをお伝えしたように、FXにも『トレンド相場』や『レンジ相場』の中にいくつものパターンが存在します。
雨や雪、みぞれ(トレンド相場の中にも急なもの緩やかなもの)があったり、
天気雨(エントリーしてはいけないパターン)だったり、
変わりやすい天気(抜けやすいレンジ相場)だったり、
いろいろです…
まず、この項目では大まかにどっちなのか?の判断が付けられるようにしましょう。
サンプルを用意したので、参考にしてみてください。
トレンド相場
…
…
…
レンジ相場
ある程度サンプルを見てみて、『トレンド相場』と『レンジ相場』の感じが分かったかと思うので、これから実際に自分でもチャートを開いて探してみてください。
パッと見で判断ができるようになったら、次の項目へ進んでください!
トレンドの定義と目線について
ここまでで、『トレンド相場』と『レンジ相場』の大体の見極め方は身に付いたかと思います。
重要なのはここから…
エントリーを仕掛ける為には、実際に動いているチャートでトレンドなのかレンジなのか判断ができなければいけません。
しかし、実際のチャートは絵にかいたようなキレイな相場のようにはいきません。
それぞれの特徴をしっかりと理解して、明確な基準をもって判断できるよう学んでいきましょう!
まずは、レンジ相場は一旦置いておいて、トレンド相場から攻略していきます。
ここで問題ですが、以下の図はどんな状況でしょうか?
…
…
こちらも…
…
…
難しいですよね…
1枚目の画像なら、
2枚目の画像なら、
となかなか判断しずらい相場ですが、実際はこんな感じばかりで、教科書通りの『トレンド相場』はほぼ出てきません。
困った、このままでは明確な判断ができない…
そこで出てくるのが【ダウ理論】なるものです。
この【ダウ理論】が優秀で、先ほどあげた悩ましい図のどちらも現在は上昇トレンドなのか?下降トレンドなのか?という判断をしっかりとつけることができるんです。
ということでここからの項目では、
この【ダウ理論】を使って方向を見定める方法を身に着けていただこうと思います!
さっそくですが、【ダウ理論】の詳しい全体像を確認しておきましょう。
より詳しい内容は、スペースねこ訓練所内のチャンネル【①トレードの基礎知識】で確認できます。
メンバーの方は今一度確認しておきましょう!
ダウ理論
ダウ理論には6つの法則があります。
これの中身を読んでもらえれば分かるのですが、これちょっと難しいですよね(-_-;)💦
私も学び始めた当初はいまいちピンとこなかったのを覚えています…
なので、私の方で要約した形を提供させていただければと思います。
トレンドの定義
まずは、ダウ理論でのトレンドの定義について解説させていただきます。
ダウ理論では、上昇トレンドは「高値と安値がそれぞれ切り上がり」、下降トレンドは「高値と安値がそれぞれ切り下がる」と定義されます。
それぞれを図で見ていきましょう。
『連続する高値および安値が、それより前の高値・安値より上に位置する(切り上げる)限り、上昇トレンドである』と考えます。
高値は前の高値より高くなり、安値は前の安値より高くなる…
これが続く限り『上昇トレンドである』とみなします。
…
…
…
逆に下降トレンドは、
『連続する高値および安値が、それより前の高値・安値より下に位置する(切り下げる)限り、下降トレンドである』と考えます。
高値は前の高値より低くなり、安値は前の安値より低くなる…
これが続く限り『下降トレンドである』とみなします。
以上がトレンドの定義となります。
ここで一旦次へ読み進めるのはやめて、チャートを開いて自分自身で定義づけをしてみましょう。
日足、4時間足でもなんでもかまいません。
それぞれ高値・安値に〇をつけてみて、上昇トレンドなのか?下降トレンドなのか?判断してみましょう。
相場を見る上で基本となるものなので、今のうちに理解しておく必要があります。
では、定義づけが自分で出来るようになったら、次の項目へ進みましょう!
トレンドの目線
トレンドの定義が分かったら、お次は『トレンドの目線』の付け方を覚えていきましょう。
ここでいう『トレンドの目線』とは、
先程お教えした、上昇トレンドなのか?、下降トレンドなのか?を判断するトレンドの定義のことをいいます。
ここで、皆様に質問ですが…
…
…
…
↓
そうです!
トレンド相場で利益を出せるようになる為には、【今のトレンドは継続するのか?】はたまた【転換していくのか?】を判断しなければいけません。
そこからやっとどう戦っていくのかを決めていきますから!
だからこそトレンドで目線をつけることが重要になってくるんですね。
では、ここからより具体的に『トレンドの目線のつけ方』を解説していきます。
目線をつける
目線をつける上でダウ理論の6番目が役に立ってきます。
というかこの部分がめちゃくちゃ大事なんです。
ここで疑問が…
明白な転換シグナルって何?
ここまできたらもう分かっていらっしゃる方も多いかもしれませんが、トレンドにおいての高値・安値がカギになります。
つまり、転換シグナル発生は高値・安値で判断するんです。
その中でも前回の高値(戻り高値)、前回の安値(押し安値)が重要です!
…
…
…
最高値をつけた前回の安値を下抜いたかどうか?(押し安値)
最安値をつけた前回の高値を上抜いたかどうか?(戻り高値)
これで、チャートが出来上がる前でもそれが上昇トレンドなのか下降トレンドなのかの明確な判断をつけることができます。
しっかり図で確認しておきましょう。
上昇トレンドであれば、
最高値をつけた『前回の安値』を下抜けない限り、上目線といえます。
また、『前回の安値』を下抜いた場合は一旦上目線終了といえます。
また、この『前回の安値』(下降トレンドであれば、『前回の高値」)ですが、実はかなり重要なポイントなんです!
ダウを基準として見ている大多数の人が目線の切り替えとして利用している
=最後の押し目買いのポイントとしてかなり意識されている。
ということなんですね。
そして『前回の安値』を下抜いた場合、この段階では高値が確定していない為、
ダウ理論的には、『下降トレンド=下目線』=『連続する高値および安値が、それより前の高値・安値より下に位置する(切り下げる)』
となるので、どちらとも判断ができません。
↓
確定するには、以下の図のように高値が確定し、前回の安値を下抜ける必要があります。
では、反対の下降トレンドについて見てみましょう。
…
…
…
下降トレンドであれば、
最安値をつけた『前回の高値』を上抜けない限り、下目線といえます。
また、『前回の高値』を上抜いた場合は一旦下目線終了といえます。
こちらもダウ理論的に、『上昇トレンド=上目線』=『連続する高値および安値が、それより前の高値・安値より上に位置する(切り上げる)』
になるので、『前回の高値』を上抜いただけの段階では安値が確定していない為、どちらとも判断ができません。
↓
確定するには、以下の図のように安値が確定し、前回の高値を上抜ける必要があります。
大体ここまでで目線の付け方の流れは分かったでしょうか?
…
ではここで、『トレンドの定義と目線について』の項目の最初に出てきたチャートに、流れの中で目線をつけていきましょう!
…
この図でしたね!
…
…
…
の縦線が今チャートを見ている時間だと思って思って分析していきます。
(黄色線より右側は見えていない状態)
この時までは高値も安値も切り上げていて上昇トレンド中であることは明らかです!
…
…
…
では、次はどうでしょうか?
…
あれ…?
…
部分的に見れば下降トレンド?って思いますよね…
…
ここで先ほどのダウ理論のトレンドの定義を思い出してみましょう!
『連続する高値および安値が、それより前の高値・安値より上に位置する(切り上げる)限り、上昇トレンドである』
でしたね。
また、重要なのは【前回の高値・安値】ですよね?
最高値をつけた『前回の安値』を下抜けない限り、上目線といえます。
ということは…
短期的に見れば下降トレンドのような感じですが、目線は前回の安値のラインを下抜けるまでは上目線です。
…
…
…
では、もう1枚も見ていきましょう!
この図でしたね!
…
…
…
この時までは高値も安値も切り下げていて下降トレンド中であることは明らかですね!
…
…
…
では、次はどうでしょうか?
…
ん…?
…
…
そうです!
先程と同じように考えてみましょう!
『連続する高値および安値が、それより前の高値・安値より下に位置する(切り下げる)限り、下降トレンドである』
最安値をつけた『前回の高値』を上抜けない限り、下目線だから…
短期的に上昇トレンドのようですが、目線は前回の高値のラインを上抜けるまでは下目線です。
下降トレンドは継続中!
…
チャートが進んでいき、安値が更新!
それにともない安値を作った前回の高値の位置も変わっていきます。
目線を決める上で大切なポイントなので必ず覚えておきましょう!
上昇トレンドであれば、高値を更新するたびに【意識される前回の安値】の位置が変わる。
反対に、
下降トレンドであれば、安値を更新するたびに【意識される前回の高値】の位置が変わっていきます。
その後の動きは、黄色部分がどう動こうが前回の高値ラインを上抜けるまでは下降トレンドとなり下目線。
ここまでが、トレンドでの目線のつけ方の基礎的な部分であり重要な部分です。
しっかり身に着くまでは毎日でもこの目線のつけ方を意識してチャートを見てみてください。
目線をつけていく中で、途中でかなり複雑になるポイントが出てくるかと思いますが、
その時が判断のしずらいレンジ相場であり、手を出してはいけないポイントとなります。
無理に判断は付けずに、分からなければ分からないで、その時は相場には触らないようにしましょう。
また「相場の構造・仕組み」でもお話した、【トレンド】と【レンジ】を意識して見ていくと新たな発見が
いくつもあるかと思います!
さっそくですが、一度このページを閉じて実際にチャートを開いて目線をつけてみましょう。
とりあえず目線をつけまっくてみてください!
…
…
…
実際やってみてどうだったでしょうか?
…
…
…
割とよく分からない部分も多くなかったですかね。
…
例えばこんな感じのチャート…
最高値を更新した前回の安値を下抜けたにも関わらず、再度そのまま高値を上抜いてきたいなもの…
…
…
…
また、こんなもの…
形的には、トレンド転換して目線が上になったかと思えば一気に下がっていったり…
そうかと思えばそのまま上がっていってしまったり…
てな感じですよね(-_-;)💦
相場は教科書通りの動きは正直少なく、想定外のパターンになることが多々あります。
なのでまじめに目線を追いかけるといつの間にかレンジになってしまっていて取り残されてしまう…
なんてことにもなりかねません。
そこでポイントになってくるのが「トレンド相場での相場心理」を知ることです。
トレンド相場での相場心理
目線をつけることの目的は、あくまで傾向を見ることです。
単純に目線を追いかけるだけでは本質を見抜くことはできず、相場に振り回されてしまいます。
ブログ内の初心者向けFXの基礎知識でもお話したように、相場は人間が動かしています。
だからこそ、教科書通りとはいかず、騙すようなチャートの動きをする。
↓
これって一見難しいように思えますが、本質的には実はシンプル。
そもそも価格が動くのは、「需要」と「供給」の偏りによって起こるものであり、簡単に言えば「買いたい人」と「売りたい人」の偏り。
つまりその人達の「多数決によって価格は上がったり下がったり」しています。
その多数の喜怒哀楽を読み解くことによって、自分が狙うべきポイントが見えてくるようになります。
その為にはポイントごとに分けてロングポジションを持っている人、ショートポジションを持っている人をそれぞれの気持ちに立って考えてみることが重要です。
では、実際にどのような感情の変化でトレンド相場は出来上がっていくのか…
ポイントごとに投資家の心理を考えていきます。
このポイントは「目線」が上方向であり、「相場が上を向いている」と判断する人が増えます。
買いポジションを持っている人達は安心して見守っていられる場所であり、これから買おうと考えている人達も多い。
一部で相場の仕組みを理解していない人達が、
とあたり感覚で取引をしてしまう。
結果、高値が更新するごとに損切りor強制ロスカットになり売りが投げられ価格は上昇していきます。
上昇する更新幅が狭くなり、停滞へ…
買いと売りの決着がつかず、迷っている相場ですね。
底の方で買いで入っていた相場観の良い人はこの時点で、
となり段々と利食いをし始めます。つまり、決済の売りですね。
これとは反対にまだこの時点では、
と買いポジションを持ち続けることを選択した人もいます。
その後、停滞したものの初めの方はじりじりと下がっていきます。
こうなってくるとぞくぞくと「手仕舞いの売り」や「新規の売り注文」が入ってきて、価格は大きく下がっていきます。
それまでに買いポジションを持っている人達は、
と損切りor強制ロスカットに…
さらに価格が一気に下落。
明らかな下目線を確認した人達の飛び込みの売りなども重なりさらに下落…
その後は天井から売っていた人達が利確していき、早期の買いの注文も入ってきて再び停滞、そして上昇…
と、こうして相場はトレンドのサイクルを繰り返していきます。
実はこれ…
今回紹介したトレンドの流れは、前の項でも少し説明したダウ理論の『③主要トレンドは3段階(先行期・追従期・利食い期)』のことだったんですね!
ただこの先行期・追従期・利食い期という流れも、毎回きれいに3段階で終わる、なんてこともありません。
そして、一番伸びやすいとされる追従期も全く伸びずに下がってしまうこともあります。
というところですが、
あくまでこれも「目線のつけ方」同様にそのような傾向があるということ。
ですが、【不変の心理】であることは間違いないのです。
重要なのは、相場を見る根拠の一つとして考えることです。
個々のピースが集まってパズルが完成するように、良質な根拠が増えれば増えるほど分析を優位に進めることができ、シナリオを組み立てる時に大いに役に立ちます。
(インジケータはまた別ですが)
しかもこの【心理】は全体のパズルピースの5割以上を占めるほど大切な要素です。
ここに、チャートパターン、ローソク足のプライスアクションなどを当てはめていくことでピースを増やしていくことができます。
スペースねこ訓練所では、チャートパターンの特徴から狙い方、プライスアクションの基本から応用まで詳しく解説しています。
ここで一旦このページを閉じて、実際のチャートにて
と分析していってみてください。
なぜそうした動きをしたのか理解できるようになれば、自分が狙えそうな場所が見えてくるはずです。
自分自身である程度分析してみたら、次の項目へ進みましょう!
エリオット波動
勘のいい方はすでにお分かりかと思いますが、実際のチャートの波の動きを分析してみると、ある一定のパターン・サイクルで動いていることに気づいたのではないでしょうか?
そうなんです。
実は人間が動かしている以上波に特徴が出てくるんですね!
そんなトレンド相場をより深堀りする為に、波のリズムに法則性を見出した「エリオット波動」について解説していきます。
まずは、簡単な説明から…
エリオット波動の基本形は「推進5波・修正3波」
エリオット波動とは、米国の経済哲学者であるラルフ・ネルソン・エリオット氏が確立した分析理論。
エリオット波動では、『上昇の波』と『下降の波』の2つに分けて考えていきます。
その中の
上昇の波である「推進波」は、5つに分けられ、
下降の波である「修正波」は、3つに分けられます。
それぞれで特徴があるのですが、今回は分析に役立つ重要な部分だけに絞って分かりやすく解説したいと思います。
エリオット波動の中でも重要なのが、上昇の波である「推進波」の1波。2波。3波。
この3つの波が重要なので細かく見ていきましょう。
エリオット波動1波
これは、どこからともなくいきなり現れる波。
相場を作るキッカケとなる波で、正直いつ現れるかの判断が難しいんです。
この1波、実はダウ理論の
『③主要トレンドは3段階(先行期・追従期・利食い期)』でいう、1段階目の先行期のことを言っています。
先行期 :市場価格が下落し全ての悪材料は織り込み済みと判断した少数の投資家が、いわゆる”底値買い”をする時期。価格は、下落しているか底値圏で上下している。
この段階で初心者が立ち向かうにはハードルが高すぎます。
ここでの相場心理としては、中々買う人が現れずみんな様子見をしている状態。
いわゆる半信半疑でほとんどの人が買うことも売ることもできません。
なので、基本的には見守りに徹して、安易にエントリーすることは避けましょう。
エリオット波動3波
ここでエリオット波動の基本原則について見ておきましょう。
この中でカギになるのが、①の『上昇の波の第3波が最も短くなることはない』というもの。
実際にエリオット波動の波をチャートと照らし合わせて見てみると、こういったポイントを数多く確認できるかと思います。
つまり、この3波が上昇の波の中で一番長く、狙いやすいポイントであることが分かります。
この3波はダウ理論の
『③主要トレンドは3段階(先行期・追従期・利食い期)』でいう、2段階目の追従期のことを言っています。
追随期 :市場価格の上昇を見て追随者が買いを入れる時期。価格は、上昇局面にある。
この段階では、明らかに買われてきているのをほとんどの人達が確認出来る為、多くの参加者がつられて買いを入れてきます。
トレンドが出ている真っ最中なので、判断もしやすい状態となっているんですね。
美味しいポイントなんです。
エリオット波動5波
上昇の最後で現れるのがこの第5波。
最後の最後で「買い」が爆発し一気に大きな上昇を見せます。
ですが、ある所でぱったりと止まり、そこから急降下…
この5波はダウ理論の
『③主要トレンドは3段階(先行期・追従期・利食い期)』でいう、3段階目の利食い期のことを言っています。
利食い期:価格が充分に上昇したところを見て、先行期に買いを入れた投資家が売りに出て利益を確定する時期。価格は既にその前から上昇局面にあるものの、その上昇する値幅は小さくなっている。
このようにトレンドでの最後の局面の5波で、「力を振り絞って買った」動きが見られたら、それを「手仕舞いのサイン」とするわけですね。
よって、利確する際には5波の動きを見ておくと参考になるんですね。
…
と、ここまで1波・3波・5波と見てきました。
ですが、これらの波がエリオット波動の分析通りいつも忠実に動くとは限りません。
前の「相場の心理」でもお話した通り、エリオット波動も複数の根拠の中の1つとして利用することで精度を高めることができます。
フラクタル構造を利用する
もう既に知っている方も多いかと思いますが、実はFXはフラクタル構造をしています。
フラクタルとは、「自己相似性」という特殊な性質のことをいうのですが…
具体的に言えば、「ある一部分を切り取って見ると、全体に相似した構造になっている」というもの。
裏を返せば「部分が全体を構成している」という言い方もできますね。
上の図のように、
左側の大きな三角が「全体の形」としましょう。その三角の右下部分(赤丸で囲われた部分)を拡大すると、また同じ三角形が現れました。
これを繰り返していくと、「無限に同じ形状の三角形が規則的に現れ続ける」というのがフラクタル構造の基本的な考え方です。
この作りが相場にも言えて…
エリオット波動の上昇5波の1つ1つの波の中に、それぞれ、小さな上昇5波が入っています。
例えば、
日足の上昇5波の1つ1つの波の中に、1時間足の小さな上昇5波が入っていたり…
1時間足の上昇5波の1つ1つの波の中に、5分足の小さな上昇5波が入っていたり…
します。
ここでの重要なポイント
…
…
…
と、ここであることに気づくはずです。
…
…
ってことは、
そうなんです!
この黄色の枠の中が一番狙いやすくて美味しいポイントなんです。
一番伸びやすいところ!
つまり、ここだけ狙っていくだけでも十分利益を残すことはできます。
では、毎度恒例ですが一旦このページを閉じてエリオット波動をたくさん見つけてみてください。
本当に3波が一番長くなる傾向が高いのか、自分の目で確かめてみてください。
また、最終局面でもあり利益を確保するのに便利なポイントである5波ですが、
このポイントではどのような動きをするのか…?
トレンドの終わりはどんな形を作って終焉を迎えるのか…?
よく観察すると、より深く相場の心理が見えてくるはずです。
…
ここまでたくさんの事を学んできましたが、理解できましたでしょうか?
まだ、腑に落ちない点がある場合は何度でも読み返すことをおすすめします。
…
では、今回はこの辺で失礼いたします。
次回はステップ2『相場分析(環境認識)』後編…レンジの理解とラインの引き方。について解説していきたいと思います。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
あなたがFXで勝つ力を付けるために、このブログを存分に活用して頂ければと思います。
[…] ・ステップ1 FXとの向き合い方 前編…勝つ為に必要な知識 後編…最短で勝ちにいく思考法・ステップ2 相場分析(環境認識) 前編…トレンドの仕組みと相場心理 現在『スペースねこ訓練所』Discord内先行配信中。 後編…レンジの理解とラインの引き方・ステップ3 シナリオ(戦略)・ステップ4 リスク管理・ステップ5 順張り(トレンドフォロー)・ステップ6 逆張り […]