FXの基礎知識・初心者講座

第2回 トレーダーなら理解しておくべき。MT4とは?

これからFXを始めようと思ったら、まず最初に必要になるのが取引を行う為のツールです。

MT4は、MetaQuotes Software(メタクオーツ・ソフトウェア)社が開発した、無料で利用できるFX取ールです。

大抵は、口座開設をした海外FX業者でダウンロードして利用することになるかと思います。

MT4では、チャート機能として50種類以上のインジケーターを搭載している為、さまざまな取引手法に合った幅広いチャート分析が可能になっています。

また、ローソク足の色などの細部まで自由にカスタマイズすることも可能なので、自分好みのトレード環境を作ることもできます。

しかしこのMT4、機能が多くて色々できる代わりに操作ボタンが多くて分かりづらいところも…

なので今回は、MT4初心者の方の為にMT4を使う上で最低限押さえるべきポイントMT4でできる便利な機能などについて説明していきます。

最低限知っておくべきMT4の使い方

この項目では、MT4を利用してトレードする上で必要最低限で覚えておくべきポイントをまとめてみました。

MT4の上部にはツールバーと呼ばれる項目があり、そこからツールを使用することができます。

〇ファイル

・新規チャート

新規チャートでは、表示させたい通貨ペアをクリックするだけで簡単に様々な通貨ペアを追加することが出来ます。

・取引口座にログイン

既に海外FX業者で口座をお持ちであれば、ここからIDとPASSを入力すると口座にログインすることが出来ます。

1つのMT4では基本1つのアカウントでしかログインできないので、他アカウントにログインしたい場合は
切り替えてログインすることになります。

・チャート組表示

チャート組表示とは、今現在表示されているチャートの情報をそのまま保存してくれる非常に便利な機能です。

よく使用するチャートの状態(その時表示されているインジケーターやプロパティなど)を保存しておくことによって、新しい通貨ペアを追加しても瞬時にお気に入りのチャート状態に切り替えることが出来ます。

ファイルから「チャート組表示」とクリックすると上記のメニューが表示されます。

まずは、「名前を付けて保存」。

これをクリックすると現在のチャートを保存する画面に飛ぶのですが、基本的にはそのまま「保存」ボタンをクリックで問題ありません。

これでパソコンをシャットダウンしても保存したままになっているので、最初からいちいち設定し直す手間を省くことができます。

〇表示

・ナビゲーター

ナビゲーターでは、口座へのログインに加えて、現在MT4に内蔵されているインディケータを確認することができます。

チャートにインディケータを追加したい場合は、追加したいインディケータを左クリックでドラッグしてチャートに移動させることで簡単に入れることができます。

その際には、設定もいじれるので自分好みの値に設定して利用しましょう。

・ターミナル

ターミナルでは、現在の残高、現在のポジションの状況(何の通貨をロングorショートしているのか)、過去の取引履歴なども確認することができます。

〇挿入

・インディケータ

インディケータでは、ナビゲーター同様にインディケータを追加することができます。

まず、追加したいチャートを左クリックして追加したいインディケータを選択することで追加することができます。

〇ツール

・新規注文

新規注文では、取引したい通貨ペアを選んでポジションを発注することができます。
また、エントリーと同時に損切りや利益確定の設定も行うことができます。

メニュー

メニューは、ツールメニューの下にある項目で、ワンクリックで利用できます。

・垂直線、水平線、トレンドライン、並行チャネル

テクニカル分析時に頻繁に使うことになると思うので、位置を今のうちに覚えておきましょう。

一番左側にあるメニューです。

・時間足変更

チャートの時間軸をワンクックで変えられる便利なメニュー。
これも頻繁に使うことになると思うので、位置を今のうちに覚えておきましょう。

左から1分、5分、15分、30分、1時間、4時間、1日、1週間、1か月となっています。

M1、M5と書いてある右側に位置しているメニューです。

▲MT4でできること

先ほどの項目で、基本的な使い方を解説させていただきましたが、実はMT4は他にできることがたくさんあります。

・カスタムインジケータを追加可能
・自分仕様にチャートのデザイン変更が可能
・成行、指値、逆指値といった基本的な注文方式が全てそろっている
・自動売買機能付き

・カスタムインジケータを追加可能

MT4に搭載されていないインジケータを追加することができます。
サインが出るインジや特殊なインジはもちろん、自分で作成したインジケータも追加することができます。

・自分仕様にチャートのデザイン変更が可能

これは意外と知られていないのですが、チャートの背景を白にしたり、ローソク足の色を自由に変えられたりと
自由にカスタマイズすることができます。

チャートを右クリックして、プロパティを開くとこの画面が現れます。

特にFXの検証ツールフォレックステスター(ForexTester)を利用している方は、同じ環境に設定できるのでトレーニングと実践での差を無くすことができ、違和感を無くせるので、トレードに集中することができます。

・成行、指値、逆指値といった基本的な注文方式が全てそろっている

自分の取引手法に合った注文方法が選択できるので、トレードにおける余計なストレスを感じずに済みます。

・自動売買機能付き

裁量トレードの私にとって関係ありませんが、自動売買に興味がある方は一度詳しく見てみるのもいいかもしれません。

▲インジケータを活用しよう

ここでは最低限のインジケータの紹介、設定方法について解説させていただきます。

基本私がスペースねこ手法で使っているインジケータは、移動平均線とボリンジャーバンドぐらいなので、こちらを詳しく。

・移動平均線
・ボリンジャーバンド

・移動平均線

まずは王道である移動平均線について、MAつまりMoving Averageのことですね。

私は、移動平均線は短期のものと長期のもので2つ表示させています。

まず、短期から。

基本設定を変えるのは、「期間」と「スタイル」だけです。

私の設定は、「期間」を21に設定。
スタイルを「Red」、線の太さはデフォルトを使用しています。

お次は長期。

基本設定を変えるのは、「期間」と「スタイル」だけです。

私の設定は、「期間」を100に設定。
スタイルを「Yellow」、線の太さは上から2番目の少し太いラインを使用しています。
これは、ボリンジャーバンドとできるだけ被らないように見やすく設定している為です。

・ボリンジャーバンド

お次は値動きの勢いを捉える為に必要なインジケータ、ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)について。

私の場合は、ボリンジャーバンドを2つ表示しており、±2σ、±3σの2つを表示しています。

基本設定を変えるのは、「期間」、「偏差」、「スタイル」です。

設定はどちらも「期間」を21に設定。
偏差」は1つはで、もう1つはに設定。
スタイルはチャートを見にくくさせない為にも、背景になじみやすい色「Medium SeaGreen」を使用。
線の太さはデフォルトを使用しています。

▲スマホ版MT4についての注意

MT4にはスマホ版のアプリがあり、iPhoneなら「AppStore」、アンドロイドなら「GooglePlay」でダウンロード可能です。

どこでもMT4を確認できる便利なツールではありますが、
基本的にこちらは決済用として使うことをおススメしています。

環境認識をする際は、やはりパソコンで複数の時間足が同時に確認できるMT4を利用すべきだと私は思っています。

しっかり分析して、シナリオを立て、戦略を練ってからようやくエントリーする。
この順序こそが大事。結果がすでに決まっているからこそ過程が大事なんです。

単一時間足でしか見れないスマホは、たとえ複数の時間を確認していたとしても視野が狭くなって俯瞰して見れない状況に陥ってしまいます。

特に初心者の方にとっては簡単にどこでもエントリーできてしまう分、ギャンブル取引のトリガーになりかねないツールなので気を付けて利用しましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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